平成
11年12月18日
岩田直幸
(ISAF Alternate Council Member)
ISAF
年次総会報告(オーストラリア・シドニー 11/6〜11/12)
カテゴリー1に位置する
正会員と異なって、
ISAF Websiteが使用できない、意見書が提出できない、Councilメンバーがだせない、会長・副会長・コミッティメンバーを指名することはできない、総会に代表をおくれない、正会員としての年会費をさかのぼって支払わないかぎりオリンピックに参加できないのしばりがある。
5月のミッドイヤー・ミーティングで改訂が決定され、メディアライツを管理する規則最終案が提出され承認された
の権利を主張するものである。
所有者はISAFであり、またこのメディアライツを他者に許諾する権利を有している。
1/1/99 ? 31/12/99 |
1/1/99 ? 31/8/99 |
1/1/2000 ? 31/12/2000 |
|
INCOME Normal Income Olympic Money IOC/Sydney TOTAL INCOME |
720,000 460,000 0 1,180,000 |
572,686 300,000 0 872,666 |
770,000 515,000 135,000 1,420,000 |
EXPENSES Committees/Act. Olympics Administration TOTAL EXPENSES Income less Expenditure |
510,000 60,000 610,000 1,180,000
0 |
339,581 23,704 343,656 706,941
165,746 |
587,000 218,000 615,000 1,420,000
0 |
Category 6 1999年 £10,700.00 2000年 £11,235.00
5 8,560.00 8,988.00(JASF)
4 4,280.00 4,494.00
3 2,140.00 2,247.00
2 940.00 987.00
1 495.00 520.00
・
ISAF Class Subscription 1999年 £200.00 2000年 £210.00
新しい広告コードは、今年5月のミッドイヤー・ミーティング後に配布された提案書に検討・修正が加えられ、2000年1月から適用されることになった(最終版は近日中に配布される。詳細はルール関連として、ルール委員会から和訳を加えて別途報告されることになる。)。新たな内容として、以下の事柄が加わっている。
任を持つことでよく、外国からのセーラーに他のMNAが支払いを課すことはない。
また、ボートが広告によって、主催クラブから余分な参加料を課されることもない。
まで、カテゴリーBの広告を続けて使用してもよい。
■ 2004年オリンピック・レガッタの艇種
選手数400人、11種目、30%以上は女子の参加についてはIOCとの決定事項である。
また、3種目をキールボートとし、内1種目は女子とすることは5月のミッドイヤー
の決定事項である。
イベント・コミッティからすっきりした提言は出てこなかったが、会長からIOCの考
え方『異なった形態、種類を重視』のコメントが加えられ、キールボートは挙手によ
って次のとおりに決定された。
なお、11種目の残り8種目についてはフリートレースとなった。艇種については2000
年11月に決定されることになっている。
[
女子のマッチレースについては、艇を開催地で用意される可能性が高く、セーリング開発途上国でも経費をかけないで参加することができるが主たる理由になっ
たが、マッチレースを男子にできるだけもっていきたくないという作用も働いて
いた。マッチレースはオリンピックに馴染まない、アメリカヅ・カップにまかせ
ておけ、あるいは本当のセーリング・チャンピオンは決められないなど評判は余
り高くない。]
将来的なオリンピック使用艇を検討するため、予定通り
2000年3月にフランスのキブロンで新しいマルチハルと高速シングルハンダーの評価イベントを実施する。既に多くのエントリーが受け付けられている。もし、適当な艇がみつかれば、2004年オリンピックへの導入もありうる。なお、
2004年の女子キールボートについても、この機会を利用して艇種の評価を行っていく。この評価イベントには、ISAF関係コミッティの代表とともに、MNAからの参加も可能とされる方向にある。
競技者を、全く楽しみでヨット・レースに参加するGroup 1、セーリングに色々な形で関わりそれから収入得ているあるいはプロの競技者であるとするGroup 3、Group 1及びGroup 3にも属さないGroup 2の3つに統一的なルールでグループ分けし、データー・ベース化によってMNAやレース主催者に情報提供、レース運営上の便宜をはかろうとするものである。現行では、競技者に義務づけられるものではない。
ISAFへのこの競技者のクラス分け登録は、競技者自身が直接コンピューターを使って行うことになっており、またその変更も競技者自身にパスワードが与えられ自分で行うことになっている。登録費用は無料で、競技者の属するMNAには登録されたデーターが自動的に送られてくるシステムになっている。
これは昨年11月の会議では延期するとされていたものであるが、その後ワーキングパーティによる見直しがはかられ、今総会にレイト・サブミッションとして提案され、2000年1月1日から試験的に実施されることになった(詳細は、最終版を入手次第、ルール委員会と協議の上、翻訳して提出)。
[主として、当面はオフショア・ボート・イベントへの利用が考慮されていたが、
オリンピックの他競技においてもこの競技者のクラス分け登録が進んでいると
のこと。また、ヨットにおける競技者クラス分けでは、既にアメリカズ・カッ
プの他、スワン44やファー40、マム30等の外洋ワンデザイン・クラスにおい
て実施されているそうで、今回の提案はセーリング競技として統一的なものを
確立するといことに目的がある。]
1999 ISAF Team Racing World Championship(
第一回)がアイルランドで開催された。その時に試験的に使用されたドラフト・コールブックついては、大会期間中にISAFアンパイアーと選手とによる日々の話し合いの中で、チーム・レースにおける多くのシナリオについて協議が重ねられ、レース海面においてペナルティを避けるために必要とされる行動、してはいけない行動などもさらにあきらかになってきた。将来的イベント性も考慮し、チーム・レースを健全に発展させるプロセスとして、マッチ・レースのコールブックとは別途にISAF Team Race Call Bookを発行する。なお、
MNAが希望すれば、ISAF事務局から先のドラフト・コールブックは入手可能。
レーザー・クラスがやり玉にあがった感も強いが、新たな49
オリンピック・クラスについては、造艇ライセンスのオープン化とセール供給のオープン化が条件となることが決定され、そのルール化が早急に進められることになった。
オリンピック・クラスは何処ででも買える、また自由に供給できるが基本となる。
が、ビルダーが資金不足を理由にフリー・サプライをしぶるため、開催国は資金集
めに苦労を強いられている。艇種の選定問題についても、本質的には、どこまであ
るいは何年間フリー・サプライが得られるかによるところが大きい。
きるようでれば開催国と協議する。
・大会予定 2000年12月28日〜1月6日 オーストラリア、シドニー
2001
年7月2日 〜7月12日 フランス2002
年7月18日〜7月28日 カナダ2003
年 ポルトガル 、 2004年 ポーランド・2004年オリンピック競技種目は前記のとおりである。
ーリング・コミッティを存続させることになっている。
員を中心にウーメンズ・フォーラムが開催されることになった。各コミッティへの
女性の影響力も高めていきたいとする目的もある。
手権は、2004年オリンピック女子キールボートの艇種が決定してからの検討となる。
[
レーザーのクラスルール変更申請があったが、オリンピックへの影響を考慮し、新ルールの適用開始時期を別途推奨。]
・その他、
2000年オリンピックのセール上の国旗表示等に関する検討、アドバイス容充実と各国との連携、実施促進が目的にある。
ラクターの養成をはかるとともに、世界中のセーリング教育機関のセンター機能を
目指していく。
ール委員長、コンスティチューション委員長で構成される。
ISAF
として検討が必要なポイントを早急につめていく。リンピック・クラスにしたいの提案がコンシルにだされたが、パラリンピックで検
討をして欲しいでおわっている。
審議・認定作業、セミナー並びにテストに関する検討。
[
ISAF
のコミッティも数多くなり役割、目的を見直しする必要がある。ユースとトレーニング&ディヴェロップメントの合併の話も具体的に出てきており、来年11月の委員の改選時期までにコミッティの統合が検討されていくことになった。また、サブコミッティの本来のあり方をもう一度検討する必要がある。サブコミッティは、一定の課題に対して事前協議・作業を行ない、コミッティに報告する役割を担うものである。
ISAFイベント時の会合やE‐mailの利用を進めることで、年次総会時にコミッティと同様な形での会議をもつことは極力さけていきたい(費用、時間的制約)。
レーシング・ルール・コミッティによって、
シドニー湾で環境にやさしく、既存施設を利用しての準備状況、並びにプレ・オリンピックの報告があった。
ISAFから高い評価を得ている。オリンピックでは各国を識別文字とともに国旗がスピンネーカーを含めてセールに表示されることになった
(高いプリント技術の導入)。また、GPSによるレース・レポート器材の開発が進められており、何とか実施にもっていきたいとのこと。なお、オリンピックのインターナショナル・ジュリー・メンバーに大谷たかを氏が日本から専任された
(他にアジアからはインドのアジャ氏が選任された。)。
Committee
並びに各Subcommitteeに委員を選出する(基本的には現行の委員を考慮)。[
なお、ORCの機能等は、別添ISAF/ORC POSITION PAPER - 12/11/99を参照。]
2000
年ミッドイヤー・ミーティング サイプレス2000
年ノーベンバー・アニュアル・ミーティング エジンバラ2001
年ミッドイヤー・ミーティング コペンハーゲン2001
年ノーベンバー・アニュアル・ミーティング イスラエル
各レガッタの開催頻度について検討を加えていく
最終コンシルの後、