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● レース情報 / Race Informations |
(財)日本セーリング連盟 アテネオリンピック特別委員会のレポートです
- アジアセーリング選手権大会のお知らせ
- レース第1日(9月19日)
- レース第2日(9月20日)
- レース第3日(9月21日)
- レース第4日(9月22日)
- レース第5日(9月23日)
- レース第6日(9月24日)
- レース第7日(9月25日最終日)
- レース第7日(9月25日最終日)追伸
- アジア選手権詳報
- アジア選手権最終成績
大会全体のウェブサイトは:
http://2001.sailing.or.kr
をご覧ください。
アジアセーリング選手権大会のお知らせ大会の日程と日本からの参加選手は以下の通りです。 レースが始まる19日からは毎日成績をお送りする予定です。 大会名 : 第10回アジアセーリング選手権大会 (2年に1度アジアセーリング連盟加盟国の持ち回りで開催されます。) 開催地 : 韓国 釜山(プサン) (来年の釜山アジア大会のプレ大会として開催されます。ソウル五輪の 際のオリンピックハーバーで行われます。) 大会日程 : 9月16-17日 受付、計測 9月18日 開会式、練習レース 9月19-25日 レース(25日18:00閉会式) 日本からの参加: 添付選手団名簿の14種目27隻34名 全体の参加: 10カ国121隻152人
アジアセーリング選手権大会第1日昨日は、盛大な開会式が開催されました。民族舞踊、軍隊のデモンスト レーションなど、大掛かりに行われ、主催者の意欲が感じられました。 これは、来年のプサンアジア大会を意識してのことと思われます。 空港等の警備が厳しくなっていることは確かですが、この大会開催に 関しては、特に影響は感じられず、別段の問題なく進行しています。 レース第1日(9月19日)の結果 実施レース数:各種とも2レースが成立。(日程通り) 晴天、風向50度〜70度、潮流50度、風速6〜7m、波高1.5〜2m 風は順風が吹きましたが、潮流が風向と逆方向であった為、本部船は 船尾が風上を向いていましたし、レース艇はこの潮に悩まされながらの レース展開を強いられました。 日本選手は、15歳以下の種目であるOP(オプティミスト)級が順調な滑り出しを 見せました。同級男子は、軽量ながら健闘し、女子は、完全に安定感が あります。ミストラル級、ヨーロッパ級も優勝狙いのスタートとなりました。 レースボード級は、スピードは他国艇と変わらないものの、試合運びで、 順位を落としていました。期待されている470級男子は、韓国のオリンピック 選手を相手に苦戦しました。 種目毎の日本選手の順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 本日2レース 1位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4 7位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10 OP級女子:参加14隻 8ヶ国 本日2レース 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1 2位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3 レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 4位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5 レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 2位 永井 久規(名城大学) 1−2 3位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3 ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 本日2レース 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2 ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 本日2レース 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1 2位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4 ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 本日2レース 1位 見城 元一(山口県ヨット連盟) 1−1 2位 滝島 啓介 2−3 ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 2位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3 3位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2 レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 本日2レース 3位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3 5位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5 レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 2位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2 4位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4 420級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 3位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9 420級女子:参加7隻5ヶ国 本日2レース 2位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2 5位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5 470級男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 3位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4 エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 6位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6 明日も2レースが予定されています。 日本選手は、全員元気で頑張っています。
アジアセーリング選手権大会第2日レース第2日(9月20日)の結果 実施レース数:各種とも2レースが成立。(日程通り) 晴天、風向70度〜80度、風速4〜7m、潮流50度、潮速0.3〜1.5kt、波高1〜1.5m (潮は、17日をピークとし、弱まる方向) 本日も晴天で、順風が吹きました。高気圧が張り出していて、明日も同様の コンディションが予想されます。潮が重要なポイントですが、選手は慣れてきつつ あります。 以下の通り、ウインドサーフィン5種目で日本は1位となりました。 OP級男子は、1位と4位の中国と熾烈な戦いです。 レーザー級も順位が上がり、ヨーロッパ級も順調です。 470級男子は、難しい波をうまくこなしていく地元韓国と若干スピードの差がありま す。 1位種目が最多となった日本チームは、全体のムードが盛り上がってきました。 種目毎の日本選手の順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 本日2レース 2位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4−1−10 3位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10−3−1 OP級女子:参加14隻 8ヶ国 本日2レース 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1−1−5 2位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3−2−4 レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 2位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4−4−2 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5−6−7 レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 2位 永井 久規(名城大学) 1−2−2−2 4位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3−5−7 ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 本日2レース 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1−1−1 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2−2−2 ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 本日2レース 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1−1−2 3位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4−4−3 ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 本日2レース 1位 見城 元一(山口県セーリング連盟) 1−1−1−1 2位 滝島 啓介 2−3−3−2 ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 1位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3−1−1 3位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2−2−3 レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 本日2レース 1位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3−1−1 4位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5−4−4 レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 1位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2−1−1 3位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4−3−3 420級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 3位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1−2−5 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9−9−9 420級女子:参加7隻5ヶ国 本日2レース 2位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2−4−3 5位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5−6−6 470級男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 3位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3−2−2 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4−4−4 エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 7位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6−7−7 明日も2レースが予定されています。
アジアセーリング選手権大会第3日レース第3日(9月21日)の結果 実施レース数:各種とも1レースが成立。(予定は2レース) 晴天、風向40度〜50度、風速7〜10m、潮流50度、潮速0.3〜1.5kt、波高1.5〜2m 本日も晴天で、比較的強い風が吹く中、第1レースが行われました。 各種目の第1レースがほぼ終了した頃、黒雲とともに12−13mの突風が吹き、 沈艇が続出し、コミッティーは少ないレスキュー体制で対応に追われる中、 第2レースは中止となりました。 今日もレーザー級の鈴木國央選手がトップを取るなど、日本選手は全般的に 活躍しました。 明日はレイデーの予定でしたが、レースは実施されることになりました。 種目毎の日本選手の順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 本日2レース 1位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4−1−10−1 3位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10−3−1−3 OP級女子:参加14隻 8ヶ国 本日2レース 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1−1−5−1 2位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3−2−4−2 レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 2位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4−4−2−1 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5−6−7−5 レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 2位 永井 久規(名城大学) 1−2−2−2−4 4位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3−5−7−2 ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 本日2レース 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1−1−1−1 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2−2−2−2 ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 本日2レース 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1−1−2−2 3位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4−4−3−4 ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 本日2レース 1位 見城 元一(山口県セーリング連盟) 1−1−1−1−1 2位 滝島 啓介 2−3−3−2−2 ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 1位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3−1−1−1 2位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2−2−3−3 レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 本日2レース 1位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3−1−1−1 5位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5−4−4−4 レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 2位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2−1−1ーOCS 3位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4−3−3−2 420級男子:参加9隻 6ヶ国 本日2レース 4位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1−2−5−5 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9−9−9−8 420級女子:参加7隻5ヶ国 本日2レース 2位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2−4−3−2 6位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5−6−6−5 470級男子:参加5隻 3ヶ国 本日2レース 2位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3−2−2−2 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4−4−4−3 エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 本日2レース 7位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6−7−7−5
アジアセーリング選手権大会第4日本日は、強風のためノーレースでした。 選手にとっては、いい休養日となりました。 明日は、最大3レースを行うとのことですが、予報では 午前中までは、強風が残るとのことです。
アジアセーリング選手権大会第5日レース第5日(9月23日)の結果 実施レース数:各種とも3レースが成立。(予定通り) 晴天、風向50度、風速5〜8m、潮流40度、潮速0.2〜0.8kt、波高0.5〜1.0m (本日は、風向が比較的安定する中で、細かいシフトがあるという状況でした。 潮は、追い潮ですがだんだん弱まって来ています。) ダブルハンドでは、420級男子の佐藤・吉田組が活躍し、3レースとも第1マーク をトップで回航し、フィニッシュを2位、2位、1位とまとめました。 470級男子は、トリッキーな要素がない海面で、韓国オリンピック選手の独走 を許さざるを得ない状況でした。 エンタープライズ級も3位をとり、調子をあげてきました。 ウインドサーフィン5種目は、全体的に周りがよく見れるようになり、風のシフトに うまく対応し、潮にも慣れてきました。これは、日本での合同強化合宿の成果が 現れていると思われます。日本選手の間に、チームワークが感じられるように なりました。ミストラル級男子ヘビーの見城選手は、全種目の中で唯一オールトップ を続けています。 レーザー級では、今日も鈴木國央選手が、激戦の中で健闘し、トータル2位を キープしました。 OP級は、男子は中国とのデットヒートが展開されています。女子は、トータルで 1位、2位をキープしています。同級の一昨日のレース(第5レースの成績として このニュースで流したもの)について、コミッティーはレース中にノーレースの 通告を出したとして、公式の成績はついていませんでした。日本の4選手は、 これを不服として、本日救済の要求をジュリーに出しました。 (このメールの段階では、公式記録に準じて、第5番目のレース成績は、本日の 最初のレースの成績を表示し、前回表示した第5番目の成績は削除してあります。) コミッティーのノーティスでは、明日はOP級は3レース、他は2レースが予定 されています。 種目毎の日本選手の順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 2位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10−3−1−1−2−7 3位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4−1−10−3−8−2 OP級女子:参加14隻 8ヶ国 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1−1−5−2−1−2 2位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3−2−4−1−4−4 レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 2位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4−4−2−1−1−6−2 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5−6−7−5−7−5−7 レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 2位 永井 久規(名城大学) 1−2−2−2−4−3−3−7 3位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3−5−7−2−2−4−1 ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1−1−1−1−2−1−1 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2−2−2−2−1−2−2 ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1−1−2−2−1−4−1 3位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4−4−3−4−6−2−2 ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 1位 見城 元一(山口県セーリング連盟) 1−1−1−1−1−1−1−1 2位 滝島 啓介 2−3−3−2−2−2−2−2 ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 1位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3−1−1−1−1−2−1 3位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2−2−3−3−4−4−3 レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 1位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3−1−1−1−3−2−1 4位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5−4−4−4−4−4−3 レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 2位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2−1−1ーOCS−2−3−2 3位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4−3−3−2−1−1−3 420級男子:参加9隻 6ヶ国 3位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1−2−5−5−2−2−1 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9−9−9−8−9−9−8 420級女子:参加7隻5ヶ国 3位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2−4−3−2−4−3−5 6位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5−6−6−5−6−4−6 470級男子:参加5隻 3ヶ国 3位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3−2−2−2−2−4−3 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4−4−4−3−4−3−4 エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 7位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6−7−7−5−3−6−5
アジアセーリング選手権大会第6日レース第6日(9月24日)の結果 実施レース数:各種目とも2レースが成立。 (OP級以外は予定通り。OP級は3レース予定のところ2レース実施) 晴天、風向220−230度、風速4〜7m、潮流50度、潮速0.2〜0.5kt、波高0.3〜0.8m (本日は、風向が比較的安定する中で、トリッキーな要素が少ないコンディション でした。) ダブルハンドでは、470級男子の石橋・後藤組が、上り角度、スピードとも 文句なく、堂々と2レーストップをとりました。また、420級女子の松尾・佐伯組も トップを取りました。 ウインドサーフィン5種目は、実質的に優勝が決まり、日本は、9レースに完勝し 最後のレースはリタイヤした(得点計算上、各選手の最悪の2レースが除外さ れるため。)見城選手をはじめ、井上選手、今井選手、上野選手の4選手が 最終日を待たず1位確定となりました。なお、明日最終日のレース終了後、 主催者から公式記録が発表されるまでは、この大会の成績として決定しません。 シングルハンドでは、ヨーロッパ級の佐藤選手が、本日も1位で優勝確定としまし た。 レーザー級では、2位の鈴木國央選手と3位のマレーシアの選手がデッドヒートを 展開し、同点2位のまま決着は明日に持ち越されました。 OP級は、男子は中国が抜け出しました。女子は、上位3人の争いです。なお、 昨日の救済の要求は却下されましたが、本日、審問の再開を要求しました。 明日最終日は全種目とも1レースが予定されています。 種目毎の日本選手の順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 2位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4−1−10−3−7−2−1−4 3位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10−3−1−1−2−7−8−8 OP級女子:参加14隻 8ヶ国 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1−1−5−2−1−2−1−2 3位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3−2−4−1−4−4−3−3 レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 2位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4−4−2−1−1−6−2−5−4 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5−6−7−5−6−5−7−7−7 レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 2位 永井 久規(名城大学) 1−2−2−2−4−3−3−7−1−3 3位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3−5−7−2−2−4−1−3−4 ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1−1−1−1−2−1−1−1−DNC 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2−2−2−2−1−2−2−3−2 ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1−1−2−2−1−4−1−2−2 4位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4−4−3−4−6−2−2−6−7 ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 1位 見城 元一(山口県セーリング連盟) 1−1−1−1−1−1−1−1−1−DNC 2位 滝島 啓介 2−3−3−2−2−2−2−2−2−1 ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 1位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3−1−1−1−1−2−1−2−1 3位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2−2−3−3−4−4−3−3−3 レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 1位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3−1−1−1−3−2−1−1−1 4位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5−4−4−4−4−4−3−4−5 レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 2位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2−1−1ーOCS−2−3−2−2−2 3位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4−3−3−2−1−1−3−3−3 420級男子:参加9隻 6ヶ国 3位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1−2−5−5−2−2−1−5−5 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9−9−9−8−9−9−8−9−9 420級女子:参加7隻5ヶ国 3位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2−4−3−2−4−2−5−4−1 6位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5−6−6−5−6−3−6−5−6 470級男子:参加5隻 3ヶ国 2位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3−2−2−2−2−4−3−1−1 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4−4−4−3−4−3−4−4−4 エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 7位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6−7−7−5−3−6−5−5−7
アジアセーリング選手権大会第7日レース第7日(9月25日最終日)の結果 実施レース数:OP級以外は1レースが成立、OP級はノーレース。 OP級は、再審問の結果、日本の主張が通り、第5レースは成立という ことになりました。以下の表示はこれを反映したものです。同級の 5番目は、9月21日(レース第3日)に実施されたレースの結果です。 晴天、風向55−90度、風速3〜5m、潮流40度、潮速0.1kt、波高0.2〜0.5m (本日は、微風でレース開始が延期され、開始後も軽風で振れやすい コンディションでした。) ダブルハンドでは、470級男子の渡辺・谷川組、エンタープライズ級の大藪・後藤 組 が最後に気を吐きトップをとりました。 ウインドサーフィン5種目は、昨日までで順位が確定し出場しない選手も多くいまし たが、 ミストラル級男子ライトは全員出場し、大石選手が2位をとり、トータルで3位に上がりま した。 レーザー級では、激しい2位3位争いが繰り広げられましたが、鈴木國央選手は2位、 ライバルのマレーシアは1位でフィニュッシュし、トータルで鈴木選手は3位となりま した。 種目毎の日本選手の最終順位: OP級男子:参加18隻 9ヶ国 2位 河合 龍太郎(浜名湖ジュニアクラブ) 1−4−1−10−1−3−7−2−1−4 3位 川添 正浩(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−10−3−1−3−1−2−7−8−8 (1位中国12点、2位河合龍太郎17点、3位川添政浩27点) OP級女子:参加14隻 8ヶ国 1位 鈴木 美帆(江の島ジュニアヨットクラブ) 1−1−1−5−1−2−1−2−1−2 3位 木内 蓉子(江の島ジュニアヨットクラブ) 2−3−2−4−2−1−4−4−3−3 (1位鈴木美帆10点、2位マレーシア20点、3位木内蓉子20点) レーザー級男子:参加9隻 6ヶ国 3位 鈴木 國央 (日吉染業) 3−4−4−2−1−1−6−2−5−4−2 6位 長谷川 航(柳ヶ崎セーリングクラブ) 6−5−6−7−5−6−5−7−7−7−3 (1位韓国12点、2位マレーシア22点、3位鈴木國央23点) レーザーラジアル級共通:参加7隻 4ヶ国 2位 永井 久規(名城大学) 1−2−2−2−4−3−3−7−1−3−2 3位 永井 喜彰(知多中部広域事務組合消防本部) 3−3−5−7−2−2−4−1−3−4−1 (1位韓国11点、2位永井久規19点、3位永井喜彰23点) ヨーロッパ級女子:参加3隻 2ヶ国 1位 佐藤 麻衣子 (中部ガス株式会社) 1−1−1−1−1−2−1−1−1−DNCーDNC 2位 田畑 和歌子 (福岡第一高等学校) 2−2−2−2−2−1−2−2−3−2ーDNC (1位佐藤麻衣子10点、2位田畑和歌子17点、3位韓国24点) ミストラル級ライト男子:参加9隻 5ヶ国 1位 井上 幾郎(関東自動車工業) 2−1−1−2−2−1−4−1−2−2−5 3位 大石 隆太郎(富山県体育協会) 1−4−4−3−4−6−2−2−6−7−2 (1位井上幾郎13点、2位香港18点、3位大石隆太郎28点) ミストラル級ヘビー男子:参加6隻 3ヶ国 1位 見城 元一(山口県セーリング連盟) 1−1−1−1−1−1−1−1−1−DNCーDNC 2位 滝島 啓介 2−3−3−2−2−2−2−2−2−1−1 (1位見城元一9点、2位瀧島啓介16点、3位韓国27点) ミストラル級女子:参加5隻 3ヶ国 1位 今井 雅子(東京都ヨット連盟) 1−3−1−1−1−1−2−1−2−1−2 3位 小菅 寧子(富山県体育協会) 2−2−2−3−3−4−4−3−3−3ーDNC (1位今井雅子11点、2位香港15点、3位小菅寧子25点) レースボード級ライト男子:参加6隻 4ヶ国 1位 上野 一也 (宮城県セーリング連盟) 2−3−1−1−1−3−2−1−1−1ーDNC 4位 鳥取 雅嗣 (広島県ヨット連盟) 4−5−4−4−4−4−4−3−4−5−2 (1位上野一也13点、2位韓国18点、3位香港19点) レースボード級ヘビー男子:参加5隻 3ヶ国 2位 山梨 崇仁 (緑川総合保険) 2−2−1−1ーOCS−2−3−2−2−2ーDNC 3位 小川 晋吾 (武蔵大学) 3−4−3−3−2−1−1−3−3−3ーDNC (1位韓国12点、2位山梨崇仁17点、3位小川晋吾22点) 420級男子:参加9隻 6ヶ国 3位 佐藤 誠記・吉田 雄悟 (玄海セーリングクラブ) 5−1−2−5−5−2−2−1−5−5−2 9位 吉田 翔太・畑 豪 (葉山町ヨット協会) 9−9−9−9−8−9−9−8−9−9−9 (1位マレーシア15点、2位韓国18点、3位佐藤・吉田組24点) 420級女子:参加7隻5ヶ国 3位 松尾 裕子・佐伯 由里(玄海セーリングクラブ) 3−2−4−3−2−4−2−5−4−1−2 6位 菊池 愛子・柴田 真由美(玄海セーリングクラブ) 4−5−6−6−5−6−3−6−5−6−3 (1位韓国14点、2位マレーシア17点、3位菊池・柴田組23点) 470級男子:参加5隻 3ヶ国 2位 石橋 顕・後藤 浩紀 (宮城県セーリング連盟) 3−3−2−2−2−2−4−3−1−1−2 4位 渡邉 哲雄(和歌山県セーリング連盟)・谷川 亮介(日本大学) 4−4−4−4−3−4−3−4−4−4−1 (1位韓国12点、2位石橋・後藤組18点、3位韓国20点) エンタープライズ級共通:参加7隻 4ヶ国 7位 大藪 亮・後藤 貴之 (広島県ヨット連盟) 5−6−7−7−5−3−6−5−5−7−1 (1位インド20点、2位韓国22点、3位パキスタン27点)
アジアセーリング選手権大会第7日 追伸追加情報をお知らせます。 国別メダル獲得数 金メダル 銀メダル 銅メダル 日本 6 6 9 韓国 6 3 3 マレーシア 1 3 インド 1 1 1 中国 1 ホンコン 2 1 パキスタン 1 以上のように、国別メダル獲得数が毎日発表されていましたが、 結果的に日本が最多金メダル(タイ)と最多メダル獲得を果たしました。 なお、これは本大会の公式記録に掲載されるものではありません。 本日、閉会式は盛大に開催され、多くの日本選手が表彰台に立ち、 メダルを授与されました。この表彰台の重みを全員が深く胸に刻み、 次のステップに進んで行かなければならないと痛感しました。 アジア大会(1994年広島、1998年バンコク、4年に一度)とアジア 選手権(1995年シンガポール、1999年パキスタン、2001年釜山、原則隔年) を通して、男子が金メダルを取ったのは94年広島アジア大会以来、 女子の金メダルも95年シンガポールのアジア選手権以来です。 今回は、金メダルだけでなく、銀と銅の数も大幅に増えました。 この勢いを、来年の釜山アジア大会に繋げたいと思います。 多くの皆様からのご声援ありがとうございました。
アジア選手権詳報 ◇総括(チームリーダー・アテネオリンピック特別委員長 松田 健次郎)
9月16日から25日まで、韓国プサンで開催された第10回アジア選手権大会について報告致します。参加は、14種目27艇34名の大選手団でした。結果は別掲の通りです。
大会を振り返って見ると、メダルの数はそこそこでしたが、肝心なオリンピッククラスが今ひとつ冴えなかった事に、これからの大きな課題を突きつけられた感じでした、今回の大会では香港の選手(ワールドチャンピオン)や中国の中心選手が欠場していましたので、出場者以外にまだまだ力の上の選手がおり、それから考えるとこの成績は不足といわざるを得ないと考えています。今回もうそうでしたが、毎回日本は風のない所の練習が多く、特にプサンの波などは10数年前に体験し改めていうまでもないと考えていましたが、初体験の選手が多く、どうして・・・・・という事が指導の継続と言う原点に及ばざるを得ない感を強くしました。相変わらず国内のレースは風がなくても行いその中で順位を決め、国際的なレースに参加し今回と同じ経験をしても時間がたつ事で風化され、又もとの木阿弥と言った感がして仕方がなかったのは寂しい限りです。喉もと過ぎれば何とやらではアテネどころではないことを痛感し、オリンピック特別委員会は風・波のある場所を選び徹底したトレーニングを早く展開し強化につとめたいと、強く感じた所です。少なくとも風・波とも充分な場所と時期を早期に決め、多少資金的に必要でも、勝つ事を望む選手がいれば徹底して合宿などを行い、セーリング競技にあるべき心・技・体を徹底して指導して行きたく、各方面からのご支援をお願いして、少しでも目標に近づいてゆきたいと考えます。
今回のプサンの大会は運営面は少々問題はありましたが、支援関係特に気象情報は、最近日本の大会ではあまり目にする事が出来ないような正確な資料が毎日配布された事、そして大会期間中には学術研究者的な人が、選手一人一人に色々な項目のアンケートをしていた事も気になりました。大会を運営する傍らこれからの資料集めをしている姿、そしてその資料から得た方向を徹底して実行して行くことは、韓国は日本よりはるかに高い実行力があるのではないかとも思い、どちらかと言えば理屈では一人前でも実行力が少ない日本のヨット界に歯がゆさを感じました。JOCは一貫指導を提唱していますが、OPの後の艇種を高体連任せでFJに原因があるような話を耳にする事もありますが、実行が伴っていませんでした。そこでJSAFが主体となったレースを再構築し、そこでの一貫性を徹底してゆく事が早道の様に思い、一つの提案をしたいと思いました。それは最近各国で盛んに進められているスポンサーの援助による国際大会の展開と同様に、有望選手を一堂に集め、色々な艇種を目の前にしながら、優秀な選手と触れ合う機会を持たせ更にヨットに対する興味を高めさせてゆくような事が出来る大会の開催です。日本にもオリンピックウイークと表した大会がありますが、海外からの参加も少なく、物足りなさを感じているところです。(葉山マリーナで行っているマッチレースの大会では、目立つた選手こそ出ていませんが、そこで実施教育され新たに資格取得したIJ/IUは多く、現在もJSAFの中心的な存在になっている事からして)オリンピックウイークをオリンピッククラスに限らず、多くのクラスの大会にする事により、クラス別協会の活発な活動と選手の発掘が可能と考え、又レース運営についても、各クラス別協会からの委員・レース委員会・計測委員会(各クラス別計測委員)ルール委員会・競技力向上委員会の合同によるJSAF最大の大会を構築する事を考えてみたいと思います。会場も先に記した、風・波など全て国際レベルの条件を満たすような場所が望ましいと考えます。費用的にも参加費用・JSAFの補助・スポンサーの支援と言った3本柱が主になって考えてみたらと思います。今回の大会に参加した報告書を作成しながら横道ずれてしましましたが、対応策が頭の中を交錯してしまいあえて書いてしまいました。いずれにしても総体的には力の差がかなりあり、これから早急に相当な訓練を重ねる必要を強く感じた事は事実です。個々の面については、海上から直接見ていた小松監督のレポートを見て下さい。◇詳細(監督 JOC専任コーチ 小松 一憲)
釜山の海
88年のオリンピックからすでに13年がたつ。
連日20ノットオーバーの強風、4ノットの潮流、そして大きな波。
オリンピックでもなければ実施されなかったに違いないハードコンディションは、歳月を経ても鮮明かつ強烈な記憶として残る。
今回実施されたアジア選手権のコースは、ウインドサーフィン、シングルハンド、ダブルハンドの3つのエリア全てがオリンピック時と比較してだいぶ岸寄りに作られた。
岸近くで行われたことにより、岸の影響を受ける難しさはあったが、風速と潮流に関しての厳しさはオリンピック時のコンディションとは比較にならない。
この釜山は、冷たい大陸の高気圧が張り出してその縁に当たったときに強い北東風が吹く。今回は、その気圧配置になったのが一日だけで、潮流も速いことは速かったが大会2日前の17日が大潮で最速2〜2.5ノット程度だった。本当に強風の吹いた21日午後から22日にかけてのレースは中止され、大会最終日の25日にかけて潮流も徐々に弱まり0.3〜0.4ノットと我々が国内で経験するごく普通の速さになって行った。
試合中の風向風速一覧
9月19日 (風向)50〜70度 (風速)6〜7m毎日発表された風と潮に関する詳しいデーター
20日 70〜80 4〜7
21日 40〜50 7〜12
22日 ノーレース (強風)
23日 50 5〜8
24日 220〜230 4〜7
25日 55〜90 3〜5
風向、風速、潮流に関するその日の予報が詳しく、しかもエリアごとに時間の推移も一目でわかるように発表されたが、この点でのサービスはどの国際大会にも増してすばらしかった。発表された予報は、最も岸よりのウインドサーフィンの海域で潮の流速で実測値との違いがあるとの報告をコーチより時々受けた他は、風向、風速共に予報の精度は納得する範囲のものであった。大活躍のOP級
男子が中国選手に僅差で敗れ金を逃したものの前回のパキスタン(金2、銀1、銅1)同様、今回も期待通りの活躍をしてくれた。21日、トップグループを形成していた日本選手がフィニッシュした後、荒天を理由にレースを中止にしたレースコミッティー対し、「中止の信号がタイムリミット後であった」との理由で救済の要求を出し、レースを成立させた忍耐力に、その審問を支援してくれた斉藤愛子さんの力添えと共に、これまでにないチームの力強さのようなものを感じた。
日本男子は年齢的に来年のアジア大会も出場が可能で体型も大きくなることから、来年よい風が吹くに違いない釜山での勝機は十分にある。日本のOP級全体に吹く追い風に今後とも期待し、選手とコーチ、その他関係各位の努力に改めて拍手を送りたい。シングルハンドは、もう一歩の精進
3艇(うち日本2艇)しか出場しなかったヨーロッパ級は別として、特にレーザー級はラジアルクラス共に韓国選手に次いで2位となった。ジュニア期からヨットに乗り、レースの経験が豊富でレーシングテクニックではおそらく負けていない日本の選手たち、表彰台で比較したとき素人目にもはっきりわかる韓国選手たちとの差はフィットネスの差、すなわち俗に言う鍛え方の差といっても過言ではない。
スポーツに難しい方程式はない。フィットネスという点で一番厳しいシングルハンドのレーサーは、判っていることを当たり前にやるしかない。韓国の選手の前に大勢の外国選手がオリンピックで立ちはだかることを思えば、ただただ選手の奮起に期待するのみ。セーリングセンスの点から言えば勝るとも劣らないと信じている。大活躍、そして躍進のウインドサーフィン
韓国の選手に男女共に負けた前回のパキスタンを思い返すと、現在日本のトップグループを形成する選手のうち女子の今井、小菅、男子の見城、井上といった選手が出場した今回とは単純に比較できないが、そのほかの選手の成績も考えると大躍進といってよい。
この勢いをより確かなものにする為に、このところ選手たちに感じられる厳しく練習するムードに拍車をかけてもらいたい。今回参加しなかった、香港、中国の世界ランキング上位の選手たちが来年のアジア大会には出てくる。そこで、今回のような金メダルラッシュのシーンを見せてくれるだろうか。
日頃のフィットネストレーニング、海上練習、選手間のよい意味での切磋琢磨、どれをとっても以前と変わったよいムードに自信の現われだろうか意地のようなものを感じる。目標は「アテネの海に日の丸」、期待が大きくなればこそ、さらに厳しく練習してほしいと願う気持ちがつのる。可能性が見えてきたダブルハンド
420の代表は佐賀県唐津市の高校生を中心に構成されたが、普段FJに乗っている彼らがいかに事前の練習をしてきたとはいえ420のスペシャリスト達にはかなわない。
すべてのレースでトラピーズを使う風が吹く釜山では、彼らの体格も見劣りする。
しかし、レースが進んでくるうちにめきめきとその持っている良さが出てきて男子も女子も第1マークをトップ争いしながら回ることたびたびで、男子においては大会5日目からほとんど第一マークをトップ回航するまでになって行った。彼らが本格的に420に乗っていたら結果は全く違うものになっていただろう。
来年のアジア大会への出場枠が得られるのなら、それなりに一般選手も含めての選考が必要であり、470級選手にこのクラスを狙わせるのも一つの方法だと思う。
エンタープライズもまたスペシャリストのいるインド、パキスタン、そして専門に強化したと見られる韓国相手に苦戦をした。しかし試合終盤の2日間は見事に変身し最終日はトップを取って試合を終えた。旧知のインドのチームリーダーにして「日本選手のスピードが一番」と言わしめるまでになっていた。常にブービーのポジションを走っていた彼らが自分たちより体重の少ないパキスタン選手のチューニングを聞いてから変身したのだった。
420といいエンタープライズといい、持っていたポテンシャルが非常に高いものだったことの証明でもある。
最後に470級であるが、シドニーオリンピック代表韓国チームに全く歯の立たない試合中盤までの走りから、これも終盤の3レースにおいて力でねじ伏せるような走りをして日本の2艇がトップを取り、試合を終えることができた。マストのチューニングと乗り方に一工夫加えたのが功を奏したのだが、この終盤の走りで韓国の選手とは精神的にも互角以上になったといえる。470の伝統復活の兆しを彼らの走りに見た思いがした。
韓国の470級の2チームは、今年2月三重県津市で開催した強化合宿に参加している。
早朝の簡単なトレーニングから始めたその合宿の印象を同行した韓国コーチの金氏が「日本はハードトレーニングをしている」と思い違いしたらしく韓国に帰った翌日から、選手の首に縄をつけて毎日ジムに連れて行ってトレーニングしたらしい。その結果オリンピック代表チームの陰に隠れていたナンバー2のチームがその体型の変化と共に見事に手ごわいチームへと変身していた。予想以上のサポート
今回の大会をアテネ特別委員会としては、あくまで来年のアジア大会のリサーチと捉え、各種の手続きは別として必ずしも盤石の備えをして行ったわけではない。
コーチボートひとつ例にとっても、当初は大会側で用意する各エリア乗り合いのもので済ませる予定だった。しかし、OP協会、ウインドサーフィン協会ともに独自の予算で、また、関東自動車チーム、三船コーチらは独自の予算で現地手配、あるいは日本からの持込みと結局計4艇のボートが用意された。この個々の熱意がこの成績を引き出したといっても言い過ぎではない。
また現地入りした各関係者がこぞって日本(JSAF)チームの一員としてオフィシャル、アンオフィシャルにかかわらずサポートしてくれたことに対し感謝申し上げたい。
今年実施した2回の強化合宿の成果がこんなチームワークをも引き出したのではないかと考える。
松田チームリーダーのオリンピック経験者らしいチームと選手への配慮と私への指導と助言、そして各コーチの努力と協力、斉藤、大塚両マネージャーの活躍、最後に忘れてはならない釜山ヨット協会の金監督の現地サポートに支えられたのが今回の好成績であったと認識している。
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